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協会について

ごあいさつ

松村 誠

広島県労災指定病院・診療所協会 会長

松村 誠(広島県医師会会長)

日本国憲法に「労働者の権利と保護(第27条)」が明記され、昭和22年(1947年)に労働者の迅速かつ公正な保護を目的に労働者災害補償保険法(労災保険法)は施行されました。ここに近代的な労働者保護制度は誕生し、被災労働者は労災保険法の理念に基づき、社会保険とは異なり充分に手厚い治療を受けることができ、診療費も非制限の自由診療(慣行料金)となりました。

その一方で、労働基準監督署からの診療費の不払い・遅払いなどの問題がしばしば発生しました。その解決の糸口と適切な労災保険診療の推進を目指して、昭和25年(1950年)12月1日に大内五良先生を初代会長として広島県労災指定医協会を設立しました。以来、本協会は労災保険診療の専門団体として、広島県医師会長が本協会会長に就任するなど広島県医師会と一体となり、広島労働局・労災保険情報センター(RIC)を含めた関係機関との良好な信頼関係に裏打ちされた相互理解により、活動してきております。

本協会では、知識の啓発活動に力をいれており「労災かくしの解消」をはじめとした健全な労災保険制度の運営、適切な診療と適正な診療費の請求をスローガンに掲げて労災保険研修会・労災診療費算定実務研修(初心者対象)を開催するなど、全国でも類を見ない本県独自の研修体制を構築してきております。

令和7年(2025年)に75周年を迎えるにあたり、記念事業として『あゆみ第Ⅱ編』の編纂、あゆみ動画作成などの記憶の継承を図りました。今後とも、広島県医師会とともに広島労働局・労災保険情報センター(RIC)とさらなる連携のうえ、被災労働者の早期社会復帰を「オール広島」の体制でめざしてまいります。

最後となりますが、この度開設しましたホームページをプラットホームとして、会員の皆様とともに歩み続けてまいりますので、より一層のご協力をお願いします。